ご存知な方も多いかと思いますが、近年記録的な円安が続いています。
通常、円安ドル高は輸入ビジネスにとって地獄、輸出ビジネスにとっては天国とされています。
もちろんれっきとした事実ですので、輸入をされている方にとっては大きな負担になっているでしょう。
ただ、メリットとデメリットはいつでも表裏一体だったりもします。
円安の隠されたメリット
長年輸入販売をされているクライアントさんがいます。当然円安に苦しめられている一方で、こんなことも言っていました。
「多くの競合が急に消えた」と。
流行りに乗っかっているだけでの転売屋や、薄利多売で市場を荒らしてきたバイヤーなど、ぽっと出の業者がこぞって消えたそうです。
地に足つけて活動していない人達は、円安の大波に耐える覚悟も戦略も持ち合わせていないので、継続さえすればライバルが勝手に消えていくという現象が起きているようです。
「価格競争がなくなってきた」とはどういうことかというと、
円安がエスカレート
↓
多くの同業者が撤退する
↓
価格競争が減る
↓
相場価格が乱れていく
↓
利益率を上げやすくなる
ということになります。つまり円安によって売上は減るけど、その環境下で利用してくれるお客さんを囲い込みやすくなったり、利益率を上げやすくなるというメリットを享受できるということです。
極端な話、円安で売上が半分になっても、利益率が2倍になれば、費用対効果を考えれば円安前より状況はむしろ好転していることになります。
輸入ビジネスや物販に限ったことではありませんが、そのクライアントさんの話を聞いて「視点を変える」ことと、「継続」の大切さあらためて学んだような気がしました。
何事も少し足場が悪くなったからといって、すぐ諦めるのはあまりにももったいないですね。視点を変えれば、逆にチャンスかもしれません。